弦斎団子をつくって食育を楽しく学ぼう

コラム

明治時代のベストセラー「食道楽」を執筆し、平塚から日本中に食と栄養について発信した村井弦斎。その弦斎の教えの一つである玄米を用いて、お団子をつくり、またカルタで遊んで、食育について楽しく学ぶイベントを、2023年2月19日に開催しました。

玄米は完全栄養食!?

まずは今回の立役者で、アスリートフードマイスターである小林美和子さんと、玄米を提供いただいたガヤマファームの菊池創太さんから、村井弦斎や食育、玄米について簡単にレクチャー。
玄米はビタミンB群やミネラル、食物繊維が豊富ながら、精米によってそれらの多くは失われてしまいます。
普段食べている白米よりも、玄米のほうが栄養が豊富と聞き、子どもたちも興味津々。

弦斎団子づくりスタート!

実際に食べる玄米について学んで、いよいよ団子づくり。本来は、玄米を水に浸して、炒ってから石臼で挽くという工程がありますが、今回は時間も短いので3分クッキング方式。

あらかじめ挽いておいた玄米粉を、お湯と一緒にもみこみ、その後、蒸していきます。

白熱の激戦!食育カルタ!

玄米粉を蒸している間に、『食道楽弦斎食育カルタ』にも挑戦。このカルタは、弦斎の教えが満載で、遊びながら食育に触れることができます。
始まってみると大熱戦、我先にと札を奪い合う姿が。食育ではなく、カルタそのものに熱中…していたかもしれませんが、カルタの札にもあるように「体育よりも食育が先」をきっと理解してくれたことでしょう(笑)
参加賞として、内臓について理解できる「五臓六腑’スシール」をプレゼント。そしてカルタの優勝者には、高久製パンさんご提供、シャンパンベーカリーの焼き菓子詰め合わせが贈られました。
カルタ後には、「家に弦斎カルタあるから練習しようね」という声や、「弦斎カルタってどこで買えますか?」なんて質問をしてくださった親御さんも。食育がますます広がっていくことに期待が高まります!

今回は、団子づくりに用いる玄米粉を予め用意しておきましたが、それとは別に、実際に玄米を石臼で挽き、玄米粉にする体験もカルタと並行して実施。かなり重さのある石臼ですが、コツをつかむだけで、子どもでもグルグル回すことができます。全員に体験してもらうため、この時は時間を区切って少しだけ体験してもらいましたが、物足りなかったのか、イベント終了後に一人でずっと回し続けている子もいました。

団子づくりも大詰め

蒸しあがった玄米粉を再度もみこみ、いよいよお団子状に丸めていきます。普通のお団子にするだけでなく、ハート形にしたり、星形にしたりと、遊び心も見られました。

丸めたお団子をフライパンで焼いたら。。。。。

完成~~~!!!
今回は団子の味付けとして、「醤油」「みたらし」「あんこ」「きなこ」「枝豆あん(ベルマーレあん)」「大根おろし」の6つを用意し、アレンジを加えながら実食。今回は特にみたらしが人気だったようです。
1組あたり約32個の弦斎団子をつくりましたが、なんと子どもたちはあっという間に完食!
中には、親御さんが1つも食べることなく、すべて食べきった強者も。スタッフが別につくっていた試作用にまで手を伸ばす子もいるほどの人気っぷりでした(笑)

最後には、玄米を提供いただいたガヤマファームさんより、お米のお土産も。弦斎団子をつくり、カルタで遊び、さらに家に帰ってからもお土産のお米を存分に味わうことで、より食育について深く考えることにつながっていれば何よりです。

ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。